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●編集スタッフより一言

スタッフ

東洋三大療法の1つに冠せられる「鍼灸」は年配の方の慢性の痛みに対して活躍を見せています。また、若いスポーツ選手等の疲労回復や筋肉調整等にも利用されており、「代替医療」の1つとして注目を集めています。「針は怖い」という方もまだまだ根強くいるようですが、日本の鍼は「痛みを感じない」事を優先して作られた針です。わずか0.16〜0.24mm程度の太さですから大丈夫ですよ!

●鍼灸について

鍼灸

中国発症の伝統医学

「整体」と並んで東洋医学の代表的な存在として知られているのが鍼灸です。発祥の地である中国では「鍼灸」「推拿」「漢方」は三大療法と呼ばれ、病院ではそれぞれの「専門科」がある程に中国医療の中に根付いています。また、鍼灸は心身一如医学と呼称されることもあります。

鍼と灸で治療を行う

鍼灸の特徴はやはりその治療方法にあります。「鍼」「灸」のいずれか、あるいはその両方を使って治療を行います。手技療法は主に施術主が「手」を使って治療を行うのが特徴なのですが、この鍼灸の場合は「鍼」「灸」が施術主の手の代わりとなってしっかり施術を行ってくれます。手による動きがないので、他の手技療法に比べるとよりリラックスした空間で治療を受けることが可能です。

東洋医学「気」の概念

東洋医学の思想の底流に流れるのは「気」という概念です。東洋医学においては人間の体内には血液等とは別に「気」の流れが存在しており、その「気の流れ」が正常であるから、人間は健康な身体を維持することができるとする考えです。そして身体に異変が起きるということは、その「気」の流れが身体の何処かで阻害されていると考えます。

鍼灸は「気」の流れを調節する

鍼灸の治療の際には「痛い」と感じる場所を直接治療をするわけではありません。患部周辺の部位に関わりの深い「ツボ」に対して「鍼」もしくは「灸」を処置して治療を行います。これは「ツボ」を経由して「気」の流れに働きかけ、詰まりを起こしてしまっている「気」の流れを正常化させる事で人体の健康を自律的に取り戻す為の処置なのです。そう、決して患部を治療するのが目的ではなく、人間が本来持っている免疫力を取り戻す為の治療なのです。

治療対象は全身に散らばる「ツボ(経穴)」

鍼灸での治療対象となるのは全身に散らばる「ツボ」です。ツボの数には諸説様々ですが、一般的には660個程度のツボが人体には存在すると言われています。ただ、実際の治療で活用されているツボは365個程度のようです。

※場合によってはツボではなく直接患部に働きかける場合もあります。

ツボとは「経絡(気の通り道)」への入り口である

東洋医学ではお馴染みの「ツボ」ですが、日本においては中身がはっきりしないまま単語だけが独り歩きした感が強いのが現状です。そこでおさらいになるのですが、「ツボ」と呼ばれている場所は身体の深部に走る「経絡」(気の通り道、いわゆる気の血管)が比較的皮膚に近い場所に走っているポイントを指す言葉です。通常、気は身体の深い場所を走る「経絡」の中を循環しており、皮膚から働きかけても何も効果を得ることができないのです。ですが、一部、経絡が皮膚に近い場所を走り、「灸」や「鍼」で働きかける事ができる場所があるのです。それが「ツボ」と呼ばれる場所になります。

経絡とは気の流れる道である

東洋医学に置いて、体内に巡る「気」の流れ道は「経絡」と呼ばれています。この経絡は基本的に皮膚の深いところに走っており、皮膚の外からでは全く干渉ができないようになっています。ですが、身体の一部では例外があります。その例外が「ツボ」です。ツボとは経絡が比較的皮膚に近い位置を走っているポイントを指しており、「指圧」「鍼」「灸」といった働きかけで経絡の流れに干渉ができる場所なのです。

鍼灸簡単チェック

骨格矯正 ほぐし 保存療法 理学療法 ブロック
注射
手術 健康保険
東洋 × × ×
【対象疾患(主なもの)】
『肩こり』
(頚肩腕症候群)
『四十肩/五十肩』
(肩関節周囲炎)
『腰痛(急性腰椎症)』 『脊柱管狭窄症』
『椎間板ヘルニア』 『坐骨神経痛』 『ムチ打ち』 『各種神経痛』

※鍼灸における健康保険は一部症例に限るものであり、申請手続きが必要となります。

※2:各種神経痛は治療院によって得意疾患が異なりますが主に「顔面神経痛」「肋間神経痛」「三叉神経痛」等になります。

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●日本と鍼灸

日本に伝わる鍼灸

日本に鍼灸が伝わってきたのは飛鳥時代頃であると考えられています。正確な時代検証については諸説があるので別の機会に譲るとして、現時点で明らかになっているのは「遣隋使」「遣唐使」の時代の文化交流の中で伝えられたという事と「灸」が日本では先に使用されていたという事です。

当時は外科的処置が中心だったとされる鍼灸

日本に伝わった頃の鍼灸は今、私たちの暮らしの中にある「代替医療」としての鍼灸というよりも「外科的施術」が目立つ形式だったようです。確かなのは江戸時代に入り、徐々に現代の鍼灸のような「内側からの治療」へと流れを変えていき、昭和に入ってから国家資格として正式に法制度が整えられたという事です。現在の鍼灸は外科的要素は殆ど残っておらず、東洋医学として陰陽五行説な経絡学説を基本とする治療、つまりは全身の「ツボ」に対して働きかける人間の自然治癒力の回復を目指す 治療となっています。

接骨と共に日本の医療を支えた功績

鍼灸は蘭学(西洋医学)などの伝来と共に医学の表舞台から姿を消します。これは日本が実証のできていない「東洋思想」から臨床/実証主義の西洋医学へと方向転換をしたからです。ここから代替医療として注目を浴びる今に至るまで、西洋医学の影に隠れていたわけですが、飛鳥時代から江戸時代まで日本の伝統医療である柔道整復と共に日本の医療を支えていた功績は 疑うべくもありません。

西洋医学への戸惑いからセルフメディケーションへ

江戸時代より平成まで、長い間日本における代表的な医療とは「西洋医学」を意味していました。ですが、誤診,手術ミスといった人為的な所作がメディアで取り上げられるようになり、徐々に時代に変化の兆しが見えてきています。「西洋医学絶対視」に疑問符がつき、より身体に負担の少ない医療はないのだろうかと社会の目が別方向にも向くようになりました。自然と共に健康的な暮らしをと「ロハス」「スローライフ」もいわばその一環といえます。また、西洋医学においても「セカンドオピニオン」「インフォームドコンセント」等の概念が一般的になり、自分の身体は自分で守る「セルフメディケーション」の概念も広く普及しています。

21世紀になり、再び表舞台へ

そんな中、「代替医療」というキーワードで注目をされているのが「手技療法」です。「薬」も「外科的手術」も取らず、施術主の「手」でもって治療にあたるこの治療法は小さな子供から高齢者までが安心して受けることができる治療法として世界的に注目を集めています。その中にある東洋医学の代表が「鍼灸」です。身体に優しく、確かな効果を期待できる治療法として 老若男女問わず、再び日本の表舞台に戻ってきたのです。

代表的な手技療法
鍼灸 整体 接骨 カイロ
プラクティック
オステオパシー
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